皆さんこんにちはロクメガです。
今日はDragon Marked For Deathのレビューを行いたいと思います。
最後までプレイしたわけではないので、今回はプレイした感じやシステム面について語ります。
本作を語るうえで欠かせないのが、RPGの要素とアクションの要素が非常に高いレベルで融合していることです。
もっと言ってしまえば、アクションゲームにRPGの要素をふんだんに詰め込んだ感じですね。
よって本作を
・アクションとしてのみ見た場合。
・あるいはRPGとして見た場合。
どちらかに偏った視点で本作を評価することはできないといえます。どちらも大事な要素なわけです。
例えば本作をRPGとして見た場合、日本のRPG特有の面倒くさい数々の仕様の全てが激烈にテンポアップしていると言えます。
例えば戦闘。
敵とエンカウントすると数秒かけて専用の戦闘画面に切り替わり、倒すにしろ逃げるにしろまた数秒かかる。
倒したと思ったら経験値やらアイテムの取得やらまた別の画面が切り替わって終わるころには一分近くたっている。
しかし本作をRPGとして見た場合、出会ってから雑魚を倒すまで最短で10秒かかりません。
勿論レベルや耐久力など様々な要素で時間がかかる場合はありますが、雑魚戦におけるテンポの良さは、普通のRPGとは比較になりません。
逆に本作を2Dアクションとして見た場合は、敵がやや硬く設定されていると感じることでしょう。
そういう部分は本作のRPGとしての成長要素によってどんどん柔らかく感じるようになっていきます。
成長して装備を整えて、レベルを上げるなどをしていけば自然とテンポが上がっていきます。
RPG要素があるがゆえに2Dアクションとしてのテンポを損なってしまっているように感じる人もいるかもしれません。
しかし本作は2Dアクションの側面もあるため、レベルの低さはプレイヤースキルである程度カバーできたりもします。
勿論限界もありますが、やり込んだ分成長が目に見えて分かるのがRPGのいいところなので、やはりどちらの要素も大事であると言えます。
本作の難易度は高い?
どうやら巷では本作はかなり難易度が高いゲームと言われているようです。
確かに本作を2Dアクションとして見た場合、難易度の高さを感じる可能性はあります。
しかし、前述のように本作はRPGと2Dアクションが高いレベルで両立されています。
そしてこれも前述のように、本作はRPGと2Dアクション、どちらの要素も蔑ろにできない部分なんですね。
本作を難しいと感じている人は恐らくどちらかの視点で本作を見ている可能性があります。
実際のところはRPGと2Dアクション、双方のシステムを理解し、積極的にキャラクターを成長させていくことで楽になっていきます。
つまりシステムの理解がどこまで進んでいるかによって体感的な難易度は変化すると言えるわけです。
本作を2Dアクションの視点で見ていて、何も考えず突っ込んだプレイをしていたとしたら、そりゃあ難しく感じて当然なのではないでしょうか?
逆にRPGとして本作を見ていた場合は、難易度が簡単に感じる可能性すらあるのではないかと思います。
そういう意味では本作は生粋のRPGであるともいえます。
というか本作を2Dアクションとして見た場合、即死とかないあたり、これまでのインティ作品の中ではむしろヌルイ方だと思うんですよね。
いわゆるハック&スラッシュ的な楽しみ方が体感難易度が一番低い遊び方かもしれません。
難点としては最低限、最序盤の「オーガの砦」をクリアできないと、成長要素を活用できないのがネックではありますね。
雑魚を倒す意味と時間制限
本作をレビューする上でどうしても気になる点があります。
それは「雑魚を倒す意味が薄い」ことと「クエストに時間制限が存在する」ことです。
まず前者から。
本作においてレベルを上げるためにはクエストを一通りクリアするのが一番早いです。
ボスが存在する場合はさっさとボスを倒せばいいということになります。
雑魚を倒しても10EXPとかが当たり前で、クリアしたら500だの900だのという数字が出てくるわけですから、たとえ雑魚戦のテンポがよかったとしてもわざわざ倒して回る意味が薄いというのは如何ともしがたい部分ではないかと思います。
もはやアクション練習用に存在していると思われても、全然不思議じゃありません。
行ってしまえばただの障害物なんですね。
とはいえ2Dアクションの雑魚なんてそんなものと言ってしまえばそこまでなんで、そういうものと見なせなくもないです。
しかしやはりここまでRPG要素が重要であると言ってきたのにも関わらず、こういう部分がおざなりだと気になってしまいますね。
時間制限は本当に必要なのか謎です。
初代マリオにも時間制限は存在していましたが、戦闘を長時間行わせないために設定されているようにしか思えず、じっくり戦わせてほしいプレイヤーにはちょっと辛いものがあるかもしれません。
この時間制限、残した数字分何かしらプレイヤーに褒美となるものがあるのならいいんですが、経験値にでもなっているんですかね?
マルチプレイは活きるか?
あと個人的に気になるのが本作のマルチプレイですね。
割と4人でごちゃごちゃしてボスをごり押したりするのは楽しいかもしれませんが、問題はこれどこまで盛り上げれるかではないかと思います。
実はこの記事書いている途中で気になってプレイしてみたんですけど、物凄く面白いんですよ!
4人でレベル20のオーガキングを一方的にボコボコにするのは代えがたい楽しさでした!
延々レベルを上げるために4人でプレイしてもよし。
硬いボスをボッコボコにするのもよし。
本当にこのゲームのオンライン対戦はやってて面白いです!
ソロだと硬さを感じるボスも4人だとサンドバッグになってくれるわけで、面白いったらありゃあしません。
このオンライン冒険にはもっと盛り上がってほしいです!
ただ本作はオンラインゲームやソーシャルゲームと違って、明確に終わりが設定されているゲームです。
なので一通りソロでクリアしてからプレイしたいという人も多いのではないでしょうか?
ポケモンのクリア後こそが育成の準備が整ってオン対戦に繰り出そうっていう発想に近いかもしれません。
そのことを考えれば、オンラインが今後大きく盛り上がるためには、ある程度クリア者が出てくる必要があるかもしれません。
私としてはこのゲームは長く続けていきたいゲームの一つなので、定期的にクエストの配信を行って盛り上げてほしいなと思います。
本作のオンライン部分が今後も盛り上がり続けるものとなれば、Dragon Marked For Deathのシリーズ化も十分あり得る話かもしれません。
複数人数での冒険も、動画化したいところです。
色々語りましたが。
本作は2DアクションというジャンルとRPGというジャンルのほぼ完ぺきな融合を目指した意欲作であると言えます。
それ故に、その良さを理解するためのハードルは少し高めと言えるかもしれません。
ここに書いたこと以外にも、粗は多々あることでしょう。
そういうのがはっきり見えるプレイヤーもいるかもしれませんが私はそういうの、多分見えていないのだと思います。
これがどういうことかというと、いい部分がしっかりできているため細かい粗が流せる程度の麻酔が存在しているということです。
私の場合アクションゲームを昔からプレイしてきた経験と、私が長年待ち望んでいたタイプのゲームであることがそうさせているのでしょう。
そういう意味では人を選ぶゲームであるともいえるかもしれません。
しかしいいゲームであることも確かで、Amazonなどのレビューもかなり賛否が分かれているみたいです。
実際強く魅力を感じながらも、惜しいと感じているプレイヤーもそれなりにいるようです。
実際かなり尖がってますからねこのゲーム。インティらしいといえばらしいですが。
長くなりましたが今回はこの辺で!