一日開けましておめでとうございます(イミフw)!
今回はBLACK CATのゲームのシステム面に切り込んで評価していこうと思います。
ゲームジャンルに偽りあり!
本作のパッケージには、アクションアドベンチャーという単語が踊っています。
本作は、ADV(会話パート)→RPGパート→ADV(会話パート)→……。という順でプレイしていくのですが、ほかのパートがあるとしたらそれは戦闘イベントくらいなものです。
戦闘要素がないRPGなんてそうそうなく、本作は原作からしてバトルものなので、当然バトル要素があります。
さて、ここで戦闘システムについて少し触れてみましょう。
このゲームの戦闘システムは、RPG的なコマンド戦闘ですが、攻撃するときと攻撃されるときのタイミングで、判定を行います。
前者なら攻撃のヒット、クリティカル、はずれのいずれかを決定する判定で、後者は回避できるか否かという判定です。
この判定がまたほかのゲームでは見ないような独創性があるんですね。
一言で言い表すならルーレット!
そう、ルーレットです。そしてタイミングよくボタンを押して止まった時上記三つの判定から一つが決定されます。
攻撃されるときは敵の頭にビックリマーク出現するのですが、この出現したタイミングに合わせて○ボタンを押すことで回避の成否判定が行われます。
要はタイミングよくボタンを押して攻撃、回避判定を行う戦闘システムなんですね。
このゲームで唯一アクションしていると言える場面がこれです。
そう、アクション要素はこのタイミングよくボタンを押すことだけに集約されているのです!
どこがアクションやねん!∑(゚ロ゚〃)
ちょっとちょっとカプコンさん! こんなんでアクションなんて名乗っていたら、ナムコクロスカプコンだってアクションゲームになってしまいますよ!
攻撃&回避判定にアクション要素が導入されている作品は他にもありますが、それらはたいていシミュレーションだったりそのキャラクター専用のコマンド入力要素だったりしていますが、決してアクションゲームではありません。
そりゃアクション要素って作るの大変なのは、わかりますけど、昔はアクションゲームの雄として知られていたのだからもうすこしプライドを持って頑張ってほしいものです。
よって、正確なジャンル名はアクションアドベンチャーではなく、ADVRPGとするべきではないでしょうか?
会話パートの合間にRPGパートがある。
エロゲー、ギャルゲーメーカーが会話パート以外の方向でゲーム要素を出すために使う手法というイメージがありますね。
そういうゲーム、ロクメガもプレイしたことあります。
ADV(会話パート)は至極普通~。
完全にただのADVで、選択肢なども(多分)ありません。
なので、あまりこの部分については語ることはなかったりします。
ではRPGパートについてはどうなのかというと、まぁ正直なところあまり褒められたものではないですね。
3Dグラフィックのキャラクターをもはや珍しくなくなった3Dマップ上で動かしていくのですが、この手のゲームでは当たり前の視点を回転させることができません。
キャラクターの目に見えているのに、視点を変更できなくて中途半端にカメラがキャラクターに会わせて動くんですね。
このゲームはバイオハザードでも
ファイナルファンタジーXでも
ないんだけど……?
バイオハザードは、演出と操作性の快適性を両立させるために定点カメラ+ラジコン操作を採用し、ファイナルファンタジーXは、あえてカメラの自由を奪うことでプレイヤーの自由を奪うことなく、迷子になる可能性も下げる効果がありました。
しかし、このゲームの移動は正直褒められたものではないですね。
定点カメラでキャラクターを追従してくるのですが、何の脈絡もなくカメラが切り替わり、ラジコン操作じゃないから十字キー(あるいはスティック)を押す方向が変わってしまいます。
キャラクターを動かす方向にも難があり、進めたい方向に真っすぐ動かすことができず、変にカクカクと動かさなければならないことが当たり前!
某エロゲーはクォータービュー(斜め見下ろし視点)でありながらぐるぐるカメラを動かすことができたので、迷うことはあってもスムーズな移動が妨げられることはなかったのですが……。
この辺はキャラゲー故の雑なつくりと言わざるを得ないですね。
戦闘は簡単 or 難しいのどっちか
上で書いたように本作勇逸のアクション要素、攻撃のヒット・クリティカル・はずれを判定するルーレットはかなり人を選ぶんじゃないでしょうか?
普段ルーレットで遊ばないような人でも、ルーレットの順番とタイミングを覚えてしまえば、ただの作業または単調な戦闘になってしまいます。
逆にこういうのが苦手な人はさっぱり勝てないというパターンに陥る可能性があります。
苦手な人のためにオートで判定してくれるとよかったのですが……。
できてしまうと本当に簡単なんですよねぇ。これが。
タイミングよくボタンを押すだけの作業です。本当に。
またこのゲームでは敵キャラのHPを0にするか一定の数字まで減らすことで戦闘が終了するのですが、この違いは一つの話を終えた直後のランキングに影響を与えます。
戦闘終了直後も「やりすぎた」という旨のセリフが出てきます。
まぁ、あまりゲーム的に大きな影響を及ぼすようなものもないようなので、好きな方を選べばいいんじゃないでしょうか?
レビュー総括
とまぁ、これまで長々語ってきましたが本作のレビューのまとめに入ります。
戦闘システムは簡単か難しいかのどちらかで人を選びます。そしてジャンル詐欺
RPGパートも褒められた出来ではありませんが、とてつもなく出来が悪いわけでもありません。
キャラゲーとしてはちゃんと再現できていたり、フルボイスだったりで、キャラクターの魅力は十分伝わってくる出来だと言ってもいいでしょう。
よって本作は、キャラゲーとしてはいい出来!
しかし、普通のゲームとしてはちょっと難ありといった感じの評価になりますかね。
今ならAmazonとかで安く買えるので、気が向いたなら買ってみてもいいかと思います。
んでは、今日はこれにて!
コメントを残す