皆さんこんにちはロクメガです。
去年から初めて間にほかの動画も作るようになったため遅れていましたが、
ようやっと、ロックマン11のエキスパートモードの動画の終わりが見えてきました。
ロックマン11 エキスパートボスラッシュ
正直まだまだロックマン11で何らかの動画を作りたい欲求があったりするのですが、現在ロクメガのゲーム雑談チャンネルでは、ロックマン(雑談)とロックマン11(実況)という感じで進めており、両方とも初代ロックマンに関連したものになっているんですね。
そろそろほかのロックマンのことも何かしらやっていきたいと思っているため、エキスパートが終わったらまた別のことをやっていこうと思います。
初代ロックマンのことはしばらくスマブラSP関連で続けていくことになりそうです。
いや本当30年も歴史があるだけあって、動画にしろブログにしろやりたいこと、書きたいことが多すぎますわw
さて、前置きはこの辺にして、今回は有賀先生の描いたロックマン漫画、ロックマンメガミックスついて少し書いていこうと思います(ギガミックスはまた別の機会に)。
っていうかボスラッシュの動画作った時は微妙に関係ない記事書くことが多いな・・・f^^
超ドシリアスロックマン
有賀先生が描いたロックマン漫画といえば、ロックマンメガミックス、ロックマンギガミックスになります。
どう違うのかというと、メガミックスがかつて存在した漫画雑誌コミックボンボンでたまに書かれていた作品で、ギガミックスが有賀先生が時間の合間を縫いながら10年近くかけて書いた完全書下ろしであるという点で違いがあります。
この漫画の凄いところは、初代ロックマンの漫画作品の中でも、一際シリアスな方向性の作品であることです。
ロックマン漫画の元祖といえば池原しげと先生のロックマンなのですが、こちらはゲーム内容とのリンクと、子供(児童)向けらしさを追求した作品であるのに対し、メガミ・ギガミはギャグ要素や超展開皆無のドシリアスなロックマンを描き出しています。
ケンタウロスマンが実は女性で、ナイトマンの恋人なんて超設定としか言いようのない設定が出てくるのは、児童向けならではって気がしますねw
こちらの児童向けという部分からシリアスな方向性に力を入れていったのが、ロックマンメガミックスであると言えましょう!
哀愁漂うエピソード
一つエピソードを紹介します。
私が初めて見たメガミックスの作品は「復活の死神」と呼ばれるエピソードです。
これはロックマン4のナンバーズでただ一人戦闘用として開発されたスカルマンというボスキャラが、ワイリーと共謀してロックマン達に復讐するという物語です。
この物語の冒頭で、スカルマンを開発したコサック博士は自身の著書のセリフ「ロボットは人間の掛けがえのないパートナーである」というセリフが出てきます。
しかし、コサック博士はスカルマンを戦闘用であるという理由で封印したため、この言葉は痛烈な皮肉となってしまっているんですね。
このためスカルマンはコサック博士含め、ロックマン達に復讐を始めるわけです。
コサック博士はスカルマンと直接対峙し、「本当に憎いのは私のはずだ、私を撃て!」と口にするのですが、スカルマンは「涙」を流しながらコサック博士に銃を向けて撃とうとします。
しかし、ロックマンのバスターで胴体を撃ち抜かれ、スカルマンはその活動を停止してしまうわけです。
この時スカルマンは、ロックマンに自分を止めてくれて感謝しつつ、コサック博士に「自分のようなロボットをもう作らないでくれ」と頼みながら最期を迎えます。
このエピソードでは人間であるカリンカも、「ロボットに人間の気持ちなんてわからない」と口にしており、スカルマン自身も同じことを口にしています。
「人間」と「感情を持った人間ではない存在」との共存について、色々考えられるエピソードになっているんですね。
様々な作品で復讐という名目で誰かを傷つける存在というのは出てきますが、ほとんどの作品が勧善懲悪で物語を終えます。
しかし、このエピソードは最終的に「本来仲間であるはずのロボットを壊す」ことで物語が終わり、最後のページでは仲間達に看取られるシーンで物語を負えます。
どことなく哀愁が漂う終わり方で、子供ながら色々胸を打つものを感じました。
とまあ「復活の死神」のエピソードはこんな感じで終わりなわけですが、ロックマンメガミックスという漫画はどのエピソードも大体こんな感じなんですね。
ワイリーが一応オチを担当していることもあり、読後感を柔らかくしてくれているのですが、むしろ邪魔になってるんじゃないか? と思ってしまうんですよね。
実はゲーム内容に極めて忠実である
初代ロックマンといえば、ポップなイメージを抱いている人も多いと思いますが実はシナリオ面で考えた場合、有賀先生の描くロックマンは非常にゲームに忠実であることがわかります。
何せ初代ロックマンは「悪の科学者に操られている兄弟と戦って正気に戻す」という物語なわけで、実はゲームの時点でものすごくシリアスで重いんですよ。
よって有賀先生の作風はロックマンの持つ使命の重さを忠実に描き切っているわけでそういう意味では、原作通りともいえます。
なのである意味ロックマンを知りたい人がゲーム以外で知るには、ある意味最も最適な漫画であるともいえます。
一応ボンボンという自動詞で生まれた作品でありながら、本作は実にシリアスで大人でも考えさせられる濃密なエピソードが楽しめるわけですね。
また各キャラクターも有賀先生風にアレンジされていて、それでいてしっかり差別化や性格付けがなされていて、原作のボスやキャラクターがどういう描かれ方をしているのか?
というのを見つける楽しみもあります。
つまるところ初代ロックマン好きなら誰でも大体楽しめるポテンシャルを持つ漫画です。
惜しむらくは非常に哀愁の漂うハードな作品なため、子供受けはしにくいというところでしょうか?
そこが本作の味であり、いい部分でもあるわけですがね。
恐らく私が今でもロックマンを好きであり続けている理由は、大体この漫画のせいかもしれませんw
そんなわけでロックマンメガミックスはロックマンに興味を持ったなら、ぜひとも読んでいただきたい漫画であると言い切れます!
個人的におすすめしたい漫画です!
というわけで今回はロックマンメガミックスについてでした。
そてにしても書評って難しいもんですねw
というわけで今回はこれにて!
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