こんにちはロクメガです。
風のクロノア、ガンヴォルト鎖環発売が近づいている今日このごろ。
先日すでに発売されているガンヴォルト第一作目、及びガンヴォルト爪の久しぶりの攻略が完了しましたので、まずは第一作目のレビューをしようと思います。
久しぶりに触れましたが、やはりガンヴォルトは面白かったです!
というわけで早速やっていこうと思います!
ちなみに今回語るのはニンテンドーSwitch版=最も最新のバージョンで語ります。
※このブログでは蒼き雷霆ガンヴォルトに関する記事、及びゲームレビュー記事を多数投稿しております。
※ガンヴォルト関連及びレビュー記事については下記の記事をごらんください。
目次
ロックマンのDNAを受け継ぐもの
蒼き雷霆ガンヴォルトは2014年にダウンロード専売で発売された、インティ・クリエイツ制作の新たな2Dアクションです。
この年は同じくインティ・クリエイツが関わったシャンティシリーズ第三段、「シャンティ 海賊の呪い」が日本に上陸しており、2Dアクションの一つの転換点と言えたかも知れません。
この頃ロックマンは8ビット風のロックマン10を最後に沈黙。
完全に新作の音沙汰が無いまま時間だけが過ぎていった中、唐突に本作は発売されました。
当時弟者が「インティが新作2Dアクション出したぞー!」と教えてくれたことをよく覚えています。
当時インティといえばロックマンゼロのイメージしか頭になかったので、何を見せてくれるのかと期待した覚えがあります。
そして予想通りというかなんというか、ガンヴォルトはロックマンゼロっぽいアクションでありながら、全く新しい2Dアクションとして爆誕しました。
ロックマンの操作性を受け継いだロックマンゼロの操作性をさらに受け継ぎ、ロックマンではない完全新作として世に送り出されたのが、蒼き雷霆ガンヴォルトだったわけですね。
実際ロックマンゼロで遊んでいたことのあるプレイヤーならすんなり手に馴染む操作性のゲームであることは疑いようがありません。
この感触を思い出させてくれる新作アクションということで、惚れ込んだプレイヤーは多数いたのではないかと思います。
避雷針を打って雷撃を流すバトルシステム
同じくインティ・クリエイツ製のロックマンゼロシリーズは主に、セイバーで多くの敵を巻き込み、叩き切る感触を味わえるゲームでした。
本作はそれとはまた違った感触を味わえるゲームとして作られています。
まず主人公であるガンヴォルトは、作中に登場する第七波動能力者と呼ばれる存在で、雷撃を操る能力を持っています。
この雷撃はそのままでは微力のバリアを発生させるだけです。
そこで避雷針となる弾丸を敵に当てて、ロックオン状態にすることで初めて攻撃性能を有することになります。
つまり敵キャラに雷撃を直接流し込むことが、彼のメインの攻撃方法となるわけですね。
初期装備の状態では最大3つの避雷針を敵に当てて攻撃することができます。
この3つというのは、
- 同じ敵に3つでも、
- 3体の敵に一つずつでも、
- 1体の敵に二つ,もう一体の敵に一つ。
というふうに3つに収まればどの敵にいくつ当てるか自由になっています。
この自由度の高さがゲーム性の自由度の高さに直結しており、出来るアクションの幅を大きく広げていると言っても過言ではありません。
ロックマンゼロがまとめて叩き切る快感なら、ガンヴォルトは複数の敵を同時に撃破する気持ちよさを味わえると見ていいでしょう。
クードスというスコアシステム
2Dアクションではもしかしたら珍しいかも知れませんが、本作にはスコアシステムがあります。
そのスコアはクードスと呼ばれ、敵を倒すと得られるスコアです。
クリアを目指すだけなら意識する必要すらないシステムですが、このスコアを意識し始めると本作の難易度は大きく上昇していくことでしょう。
というのも本作の主人公であるガンヴォルトは基本常時無敵であり、きちんと操作すればダメージを受ける心配のないキャラクターになっているのです。
しかし、ハイスコアを目指そうと思えばダメージを可能な限り抑える必要がでてくるので、上級者を目指そうとするなら無視できない存在となります。
普通にクリアするだけならそこそこアクションの腕があればできますが、それだけならアクション初心者を脱したくらいのプレイヤーでも出来るといえます。
よって本作は、自発的に上を目指す人のみが上級者を名乗れるシステムといえます。
別にハイスコアを目指さなくてもシナリオを楽しむことはできるので、自己満足の域ではありますが、長くじっくり楽しもうと思ったら挑戦するのも一興。
このシステムのおかげで、アクション初心者と上級者が棲み分けできており、間口の広いゲームになったと言えるでしょう。
ちなみにこのクードスを1000以上ためることでモルフォの歌が流れ出すというシステムが搭載されており、クードス1000以上は上級者への登竜門と言えるかも知れません。
そしてこの稼いだクードスとクリアタイムによって、ランク付けが行われます。
最高ランクを獲得するためには、後述するクードスモードの存在も加味した上で、腕を磨く必要があることでしょう。
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ストーリーを盛り上げるライブノベル
本作の独自の要素の一つに画面下に表示されるライブノベルという、ノベル要素があります。
純粋にアクションのみを楽しみたいプレイヤーからすれば邪魔になりかねない要素でもありますが、同時にこのライブノベルが本作のストーリーの理解を手助けし、ゲームを盛り上げる役割を果たしてもいます。
ガッツリアクションに力を入れたいならオフにすることも出来るので、初見ではじっくりライブノベルを楽しむといいかも知れません。
そして本格的に上を目指すのであればライブノベルをオフにしてプレイするという楽しみ方が一般的と言えるかも知れません。
評価点
ここからは本作の評価点を語っていきます。
爽快感の高いシステム
ロックマンゼロシリーズはスピード感と敵を叩き飲める爽快感が売りの一つとなっていましたが、方向性は違えど、本作もそれと似たような爽快感を味わえます。
3体同時にロックオンしてまとめた倒した場合、クードスにトリプル撃破のボーナスが加わり、大量のスコアを稼ぐことができます。
このクードスが増えていく音や、数字の上昇を見るのは非常に気持が良く、腕を上げてクードスを上昇させていくモチベーションを保つきっかけになることでしょう。
腕を磨けば磨くほど少ない手間で多くの敵を撃破できるようになり、それがそのまま爽快感を底上げしてくれる。
この気持ちよさを味わえるのはこのシリーズくらいではないでしょうか?
モルフォの歌
本作のヒロイン、モルフォは歌を歌うキャラクターとして設定されており、クードスが1000を超えると、彼女が歌うという体で8曲の歌の中から一つが流れ始めます。
この曲はロード時間を除いて中断されることはなく、クードスが消失しない限り延々と流れ続けます。
装備品の中には流れる歌を固定化するものがあり、好きな曲を常に聴きながらプレイするということも可能となっております。
最初期の頃はクードスの維持のためにはノーダメージ(というかノー接触?)を維持しなければなりませんでした。
しかし現在では
- アパシー(敵に接触してもクードスが消失しない)
- ティミット(3回接触したらクードスが消失する)
- レックレス(一度接触したらクードスが消失する)
という3つのクードスモードが用意され、アパシーにしていればとりあえず曲を聞き続けることは可能になったといえます。
ちなみにこの3つはクードスを稼げる数字に直接関係しており、
- レックレスだとクードスが多く稼げ、
- アパシーはその逆、
となります。
ハイスコアを目指すなら当然レックレスを選ぶ必要があるわけですね~。
逆に腕があればアパシーでも最高ランクを獲得できたりするようです。
王道のシナリオ
本作のシナリオは一言で言うなら少年漫画の如き王道となっています。
同時に「世界のために犠牲を強いる企業」vs「ヒロインのために戦う主人公」の図となっており、単純な勧善懲悪とは言い切れず、敵味方どちらの言い分も正しいと言えるものとなっており、だからこそ熱いと言えるシナリオです。
私自身、敵側のラスボス紫電殿の考えには強く共感しており、主人公側であるガンヴォルトのことを素直に共感できなかったりしております。
しかし、エンディングは非常に苦味の強いものとなっており、ハッピーエンドとは言えないものとなります。
ここをどう思うかによって本作のシナリオの評価は分かれるかも知れません。
問題点
ここからは個人的に感じた問題点になります。
装備品を作るための素材集めが運
本作には装備品の概念があります。
その装備品はステージクリア後に確率入手できる素材を消費して作るわけですが、この素材の入手は完全な運なので、ほしい素材を好きなように入手するというのはほぼ不可能。
それなりにやり込んだ私でも多分全ての装備品を集めることはできなかったかなと思います。
こういう稼ぎ作業自体を面倒に感じているプレイヤーにとって、この仕様は辛いものになるかもです。
ダート格差
主人公であるガンヴォルトが避雷針(弾丸)を撃つ銃のことをダートというのですが、このダートはゲームを進めると複数種類手に入ります。
このダートは種類によって弾道とロックオン可能数が異なり、様々な戦い方が出来ることにはできます。
しかし、実際のところロックオン可能数の多いオロチをメインに使っているプレイヤーの方が多いのではないでしょうか?
ロックオン可能数は、
- 攻撃力の増強と、
- まとめて倒せる敵の数、
に直結するため非常に重要な要素となります。
私自身、
- ロックオン可能数が最も多いオロチをメインで使い、
- たまにテクノス、
- 序盤は初期装備のギドラ
という感じで使い分けてました。
中でもミズチやデュラハンあたりはダントツで使いづらく、格差は大きいといえます。
デュラハンはおまけだから別にいいと言えばいいのですが・・・。
ライブノベルが邪魔になる
本作の特長であるライブノベルですが、操作しているキャラクターやステージに被ってしまっているため、アクションに集中したい場合はじゃまになってしまうことがあります。
シナリオを楽しみたかったらボス戦でもステージ攻略中でも最初から最後までこれを見ることになるため、不親切な設計とも言えます。
しかし、この不親切さを含めても独自の仕様の一つと言えてしまうので、難しいところです。
ちなみに続編のガンヴォルト鎖環のPVを見ても、このあたりは解消されていないように思えます。
拡充されるアクションが少ない
本作で出来ることは装備品で増えるアクションを除けば拡充されるアクションはほぼ無いと言っても間違いではありません。
レベルアップによってスペシャルスキルが増えることはありますが、成長要素によってキャラクターが強化されるパターンというのはそれくらいのものです。
よって最初から最後までプレイヤーにできるのは、基本的に雷撃攻撃のみとなります。
この拡充される要素の少なさが続編のだしにくさにつながっているのではないかという指摘もあるくらいで、続編でアキュラを操作した今となっては、それも間違いではないのかもしれないと思っております。
まとめ:とても1960円とは思えないゲーム
このゲーム3DSで最初1960円で販売されたゲームなわけですが、プレイしてみればいい意味で値段不相応に中身が詰まったゲームであることがおわかりいただけると思います。
アクションゲーム以外の部分でも非常に充実した内容となっており、別に5000円のフルプライスで売られていたとしても何ら不思議ではないほどのゲームです。
このレベルの完全新作アクションゲームはそう簡単に生まれることは無いだろうと言えます。
今では続編であるガンヴォルト爪とセットになったストライカーパックも出ており、安価な値段でかなりのボリュームのアクションを楽しむことが出来ることでしょう。
アクションゲームが好きな人なら、プレイして全く損のないゲーム。
それがガンヴォルトというゲームです。
自信を持っておすすめできる作品ですので、まだの方は是非遊んでいただければと思います。
というわけで、今回はこのへんで!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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