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視聴者の方が送ってくださった擬人化リーバード3体のSSをこちらに掲載します。

まずはホロッ子ちゃん編

ホロッコちゃん

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ヤンデレリーバード1 ホロッ子編

ディグアウトを終え地上に戻ってきたロック・ヴォルナット。
遺跡内と地上の明暗の違いに目が
追い付いた頃…

???「ロックく~ん!」

上機嫌な女の子の声が聴こえてくる。
ロックはてっきり自分の知り合いが迎えに来たのだと思い声の主を探すと
見知らぬ女の子が駆け寄ってきた。
ロックが自身の記憶の中から目の前の少女の事を探す暇を与える事無く少女はロックに抱き着いてきた。

ロックは咄嗟の事で受け身を取れず
そのまま芝生の上に倒れてしまう。
衝撃と明滅…やがて眼前で大きな赤色が広がっている事に気がついた。
それは少女の瞳だった。
吸い込まれそうな大きく曇りの無い瞳。
一瞬だが確かにロックは彼女の瞳に見惚れていた。

???「ロック君!」

少女は再び抱きついてくる。
あまりにも強く体を密着させる物だから少し痛い。
ただ抱き締められる痛みだけでなく針で刺される様な痛みもあった様な…
しかしロックの記憶の中には彼女の記憶なんて無いのだ。
彼は慌てて彼女を自分から剥がす。

ロック「待って待って!君は誰?」

ホロッコ「誰ってひどいな、ロック君は私達いつも一緒じゃない。忘れちゃったの? 私はホロッコだよ!」

ホロッコという名前、いつも一緒という彼女………何度思い出そうとしても
心当たりが無い。
しかしあまりにも彼女が楽しそうに話すので優しい心の持ち主であるロックにはそれを否定する事が出来なかった。

またロックには自分が今お世話になっているロール・キャスケットやバレル爺さん達に出逢う前の記憶が無い。
もしかしたら目の前の少女はロール達に出逢う前の知り合いなのかもしれない。
もしそうなら彼女は自分の事をこれまで探し続けていたのかもしれない。

そうであるなら『君の事は覚えていない』なんて尚更言えなかった。
そこでロックは幾つか質問すれば何か彼女の事を思い出せるかもしれないと思い付く。
ロックは改めて目の前の少女を見る。
彼女の特徴はやはり赤くて大きな瞳だ。
そしてそれと同じ位目立つのは長い髪だ。

その長い髪は彼女の顔を半分近く隠しているが風で靡いて隙間から眼帯らしき物が覗いてる。

ロック「君、もしかして眼帯してる? その目どうしたの?」
ホロッコ「 あぁ、これ? 今片目しか無いんだ!」
ロック「え?片目しか無い?」
ホロッコ「どうしてって?それはね? ロック君以外の物を見たくないから潰したんだよ?当然だよね? 」

ロックは自分の耳を疑った。
自分で目を潰した?
しかもその理由が自分以外の物を
見たくないから?

ロックには少女の言ってる事が全く理解出来ず目の前で嬉々として話す彼女に
恐怖を憶えた。
そんな時…

ロール「ロック?聞こえる? 地上には戻ってるみたいだけど大丈夫?」

通信機からロールちゃんの声がする。
地上に戻ったらロックの方から連絡する約束をしていたが連絡が遅いものだから向こうから連絡して来たのだろう。

ロック「ごめんロールちゃん。こっちは大丈夫だよ! すぐ戻るから!」

聞き慣れたロールの声にこれ程安堵した事は無かった。

ロック「ホロッコちゃん! 僕もう行かなきゃ! また今度話そうね!」

ロックはすかさず立ち去ろうとするが足に力が入らず俯せに倒れてしまう。
何が起きたか分からないロックにホロッコは覆い被さって耳元で囁く。

ホロッコ「何処へ行くの? 誰の所へ行くの?」
ロック「ろ、ロールちゃん…」
ホロッコ「酷いよ…ロック君…他の女を見ちゃ嫌だよ…仕方無いから君の目取っちゃうね? 」

重くなっていく体と瞼…彼女の声だけは響いてくる。

ホロッコ「大丈夫…全部は取らないよ…一個は残してあげる。私の事だけは見れる様にね…。」

 

 

 

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