こんにちはロクメガです。
以前配信にてハンターXという2Dアクションをプレイしました。
タイトルとセールに引かれてプレイしたゲームで、結構楽しめたのですが、同時に非常にもどかしさを感じたメトロヴァニアゲームのように感じました。
タイトルもなんだかイレギュラーハンターXと後半部分が全く同じで、タイトルで損をしている感じがあるかもしれません。
今回はそんなゲームのレビューになります。
※このゲームのニンテンドーストアはこちら。
※このブログではyoutubeでライブ配信でプレイした作品のレビューを行っております。
※レビューしたゲームの一覧は下記のリンクをご覧ください。
目次
特徴
まずは本作の特徴からいきます。
女子高生の「姿をした」美少女が魔物狩りをする
本作の主人公はパッケージイラスト(?)にもなっているこの少女。
名前は「つき」・・・と彼女の相棒みたいなキャラクターからは言われています。
ちなみに女子高生「ではありません」。女子高生の「姿をした」女の子です。
なぜ女子高生そのものではないのかはわかりませんが、その当たりの設定はあまり意味がないかもしれません(後述)。
ゲーム開始直後、颯爽と彼女が日本の町中に降り立ち、出てくる魔物を狩り始める。
そこから異界へとおもむき、広大なマップを探索して行くことになります。
近接攻撃二段斬りからスタート
攻撃手段は彼女の持つ刀剣での二段斬り。
これが彼女の最初の攻撃手段となります。
ゲームを進めていくと様々な強化要素が増えていき、アクションがどんどん拡張されていきます。
二段ジャンプ+8方向二連続ダッシュなどということもでき、ダッシュ移動にも攻撃能力が結構早い段階から追加されます。
似たようなアクション要素を持つロックマンゼロやロックマンXはダッシュの加速があると二段ジャンプができない、といった複数のアクションを同時に多用できないトレードオフがありました。
本作ではそういう制限はなく、覚えたアクションは不自由なく使うことができます。
残念ながら地上での攻撃手段は二段斬りから三段斬りになることはありませんが、
- チャージ突き攻撃や、
- 空中三段切り、
と言った要素があり、中々爽快感があります。
オカルトによる攻撃
さらに本作にはオカルトと呼ばれる攻撃があります。
いわゆる魔法攻撃というものですね。
残念ながら私はあまり使わなかったのですが、
- 自動で敵を攻撃してくれるビットを召喚したり、
- 巨大な斧を敵めがけて振るったりと、
- 自分の周囲を回転する光のナイフで接近戦の補助をしたり、
と実に多彩。
これを使いこなせるかどうかでゲームの難易度が下がり、攻略の安定感が増すと言っても過言ではありません。
正直これの有用性にもっと早く気づきたかった・・・。
カルマを振り分ける成長要素
本作にはカルマと呼ばれる数字があります。
これはいわゆる経験値です。
そしてこれを消費することで、
- 生命力(ライフ)
- 筋力(攻撃力)
- 活動力(スタミナ)
- 集中力(オカルト攻撃力)
と言った四つの項目を強化していくことができます。
プレイスタイルにもよりますが、基本的には攻撃力とライフを優先して上げていくことになるかと思います。
スタミナは防御(パリィ)、ダッシュ、などのアクションを行うために必要な数字で、繰り返し使用するためにはこれの強化も視野に入ります。
評価点
ここからは本作の評価点を語っていきます。
高い完成度のアクション
アクションはところどころにロックマンXの系譜に連なるものを感じます。
しかし、単なる模倣にはなっていません。
むしろ、そういった過去の作品のプレイヤーが、不便に感じていた要素を積極的に取っ払って昇華させたのではないかとさえ思えます。
ダッシュ移動が敵にダメージを与えながらすり抜けるという機能を持っており、かなり早い段階から開放されるため、敵の攻撃を回避するのがかなり容易なのも本作の特徴。
ゲームが進めば二段ジャンプ、二段ダッシュ、ダッシュ方向選択と言った機能も追加され、最終的には三段ジャンプみたいな機動力を獲得できます。
ロックマンゼロでいうチャージセイバーのようなチャージ突きも本作では使えます。
チャージ斬りではなく、チャージ突きです。
踏み込んで多段ヒットの突きを繰り出す技ですが、いつでもどこでもこれを出せるようにチャージしておけばいいかというとそういうわけでもなく、使い所は考える必要があります。
この技の性能と敵との駆け引きは中々面白く、本作のアクションを面白いものにしています。
なので本作のアクション面での完成度は高いものと言えるでしょう。
問題点
ここからは問題点についてです。
油断するとすぐに死ねるゲーム
本作は雑魚の攻撃でも容赦なく死ねます。
終盤の時点でも結構体力は多めに振り分けて成長させていたはずなんですが、最後まで被弾の余裕がある状態で戦えたことはありません。
本当に最後の最後まで敵の攻撃は基本くらわないものとして考えないと、あっさりやられます。
もう少しライフ面では余裕のあるゲーム性にしたほうが良かったのではないかと思わざるを得ません。
難易度はふつう、やさしいの二つから選択できますが、ふつうでも沢山死ねます。
オカルトの優先度が低くなりがち
本作において飛び道具の役割を兼ねるオカルトですが、積極的に駆使してゲームを有利に運んでいくプレイヤーはもしかしたら少ないかも知れません。
というのもだいたいメインの格闘攻撃が強いことに加え、オカルトは専用の数字を消費して繰り出す攻撃のため、使い所を慎重に見極めようとする人ほど結局使わないプレイに傾倒する可能性があります。
事実私がそうでした。
そのクセ数は凄まじく多いので、いつの間にか沢山使えるようになっていて、今度はどれを使っていけばいいのか、性能を見極めるだけでもかなり面倒。
別に使わなくてもどうにかなっちゃうプレイヤーはほとんど使わないまま終わってしまう可能性があります。
このあたりはもう少し積極的に使わせるきっかけになる要素が欲しかったかも知れません。
シナリオはあってないようなもの
本作はシナリオ描写というものが非常に希薄です。
主人公の「つき」本人に関する情報すら女子高生の姿をした女の子で、魔物狩りを行っていることぐらいしか情報がありません。
彼女と行動をともにしている子鬼みたいなやつも、何がどうなって彼女と共に行動しているのか全くわかりません。
淡々と探索して戦うだけのゲームと言っても過言じゃないでしょう。
メトロイドドレッドですら最低限のシナリオはあったことを考えると、物足りなすぎるかもしれません。
何を装備しても同じモーション
問題と言っていいかはわかりませんが、一応気になったので述べます。
本作は刀剣のみならず、メイスや棍棒といった打撃武器も装備できるのですが、その全てが全く同じモーションとなっており、正直違和感を覚えるプレイヤーはそれなりに多いかも知れません。
どれを装備してもなんとか違和感を覚えないようなモーションになるよう作っている所は流石というところでしょうか?
分かりづらいヒント
本作はシナリオの進行が希薄と言いましたが、これは同時にあらゆることがノーヒントであるということでもあります。
ゲームの進行はマップを確認してまだ行ったことのないところに足を運べばそれで進みはするので、舐め回すようにマップを見ることは必須といえます。
また本作は基本的にアクションで道を開いていくわけですが、メニューを積極的に開かないプレイヤーだと、すでに持っているはずのヒントを見逃してしまう可能性が非常に大きいです。
- というのもどうやったら解錠するのかわからない謎の扉とか、
- 一つだけゲームを進めるのに使わなければならないオカルト
というものがあるからです。
それらをゲットしていても、メニューで注意深く見なければ、それらが攻略に必須であることに気づかない場合があります。
オカルトを普段あまり使わないプレイをしているとなおさら気づかない可能性が高いです。
行動を一緒にしている子鬼も「特別な条件を探そう!」としか言わないので、ヒント役としても全くの役立たず。
すでに所持しているものの中からどれを見るべきなのか・・・と言った情報くらいくれてもいいのではないかと思います。
幸いと言って良いかは不明ですが、シナリオの進行とは全て無関係なのがありがたいところです。
というかそういうプレイヤーの存在を意図して、設計したのでしょう。
本当にこれ令和のゲームか?
まとめ:アクション面に全振りしている
キャラクターを動かす楽しさに面白さが全振りされているのが特徴の2.5Dアクションです。
しかし、それ以外の部分で痒いところに手が届かない感じがあります。
プレイヤーの自発的な努力あるいは、用意されているもの全てを効率的に利用するというタイプのプレイヤーでなければ、本作のアクションの全てを使いこなすことは難しいと言えるかも知れません。
- 薄っぺらすぎて存在しているのかすらわからないシナリオや、
- ヒントの存在自体が分かりづらかったり、
といった所はファミコンのゲームか?
といいたくなるほどゲーム内情報がなさすぎるといっても過言ではありません。
アクションを動かす楽しさだけが全てのゲームと言ってもいいかも知れません。
しかし、アクション面だけは本当に充実しているので、
めちゃんこかわいい美少女動かしたい!
って人は手にとってもいいかもしれません。
男性プレイヤーならそこも評価ポイントになることでしょう!
というわけで今回はこのへんで!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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