こんにちはロクメガです。
この記事を書いている本日、スーパーマリオブラザーズムービーが日本にて公開されました。
以前シン・仮面ライダーの映画を見に行ったときにウワサ程度に聞いていたこの映画の存在を知り、思い切って見に行ってみることにしました。
結論から本作の感想を述べるなら、見たこともないほどの完璧な原作リスペクトだった映画と言えます。
いや、ある意味映画化とはいえない・・・とすら思いました。
なぜそう思ったのか、何が面白かったのか、これから語っていこうではありませんか!
できるだけネタバレには気を使って語りたいと思います!
これは映画化とはいえないかもしれない。
いきなり何を言っているのかと思われるかもしれませんが、これはネガティブなことを言っているのではありません。
どういうことかというと、マリオが映画として生まれていたら、こうなっていただろうという・・・IFの存在のように思えました。
例えるなら昭和の時代に、漫画とアニメが同時スタートしたため、どちらも原作と言えてしまうコンテンツに当てはまってしまう感じです。
マジンガーZ・デビルマン・ロックマンエグゼ・仮面ライダーあたりが当てはまるでしょうか?
それぞれ同時にスタートし、どちらも原作と言える。
この映画にも、そういうものを感じました。
それくらいこの作品の原作リスペクトは完璧だったのです。
魔界帝国の女神とは違うw
ゲームの忠実な映像化
これは本作の最大の特徴とも言えるものなのですが、本作はごく自然にマリオのネタをゲームの内容に散りばめていて、非常に原作に忠実な映画化です。
- 冒頭から2Dアクション風に移動するマリオとルイージ、
- 土管に入って異世界にワープ、
- ブロックを叩いて出てくるアイテム、
- マリオカート8のカスタイマイズ画面をほぼそのまま映像化、
- その他知っているとわかるギミックの数々
など、特に説明はないけど
「あ~ちゃんと原作通りの挙動してる~!」
と分かるものが最初から最後まで徹底的に詰め込まれています。
恐らくですが、マリオのゲームに少しでも触れたことのあるプレイヤーなら、必ずどれか一つくらいは見たことがある何かを見つけられると思います。
細かい設定やそういったゲーム的要素が強く気になるような人も、中にはいるかもしれませんが、そういうのは雰囲気で流して楽しむべきかと思います。
いわゆる細けぇこたぁいいんだよ! ってやつです。
というかマリオのコンテンツやっててそんなこと気にしだしたらキリがありませんw
その上で起承転結のしっかりした物語が90分にしっかり凝縮されていて無駄がありません。
シナリオははっきり言ってベッタベタのベタですが、展開はかなりスピーディーで、飽きを感じる暇がありません。
怒涛のように次から次へとハイテンポで物語が進み、雪崩のようにマリオの様々なネタが詰め込まれてスクリーンを埋め尽くすので、すごいテンポの良いゲームで遊んでいるような感覚に陥ります。
ゲームと映画の境目が曖昧になっていくこの感覚は、他の映画では見ることの出来ない独自の個性を持っているように思います。
海外の映画評論家と純粋にこの作品を楽しんだ人との間で感想が真っ二つに割れたのは恐らくこれが理由でしょう。
声優の熱演も素晴らしい
マリオに宮野 真守氏、ルイージに畠中 祐氏、クッパに三宅 健太氏と、これだけでも異常なほど豪華!
ルイージ役の畠中さんといえばかつて遊戯王ゼアルで主人公九十九 遊馬を演じられた方で、そのときから名前を聞くたびに気になっている方です。
確か声優として本格的に活動を始めたのはこの頃だったかと思われます。
ロックマン11でブラストマンを演じられた経験もあるため、ロックマンファンの間でもご存知の方は多いのではないでしょうか?
っていうか畠中さんああいう演技もできたのね・・・w
今まで聞いたことのない声を使っての演技だったので、非常に新鮮でしたw
三宅さんが演じるクッパは長年マリオを追っていたプレイヤーなら恐らく忘れている人も多いであろう怖いクッパです。
映画開始5分ほどでおなじみの火炎放射をぶちかます彼ですが、私の知りうる限りその火炎の射程は見たことも無いほど長く、恐ろしかったです。
火炎放射と言うより、ゾイドのデスザウラーとかがぶっぱなす荷電粒子砲とかじゃないかと思いましたw
ちょっとだけネタバレをすると、今回のクッパさんピアノ弾きながら歌います!
三宅さんの歌声なんて聞く機会全然なかったので、一度聞いてみたいなと思っていたのですが、ものすごく上手くて驚きました! 歌詞はアレだけどw
マリオとルイージどちらもしっかり活躍する
スマブラでキャンベル大差にやたら辛辣なことを言われたり、主役を張った作品がホラー寄りの作品だったり、ルイージはどちらかというとネガティブな方向にいじられがちなイメージがあるかと思います。
しかし本作では序盤・中盤でこそあまり活躍の場面に恵まれないものの、マリオが動く原動力となっていたり、終盤ではマリオと共にクッパ軍団を蹴散らす無双の活躍をしたりと、きちんとそれぞれの立ち位置におけるマリオとのバランスが取れています。
もちろん長く画面に映っている時間という意味ではマリオの方が多めではありますが、ルイージの存在は前述のようにマリオの行動の原動力になっているので、存在自体が必要不可欠なものとなっています。
立場的には囚われのお姫様的な感じになっているのに、主人公の一人として見せてくれるのは嬉しい限りです。
そういうのはピーチ姫の役目ではないかと思われるかもしれませんが、ピーチ姫はピーチ姫でマリオと行動する時間がながく、単身でクッパにバトルを挑むシーンがあったりして、ルイージとは別の役割を与えられているといえます。
というかバトルシーンならルイージよりあるw
結構ハードな冒険や序盤でアグレッシブなアスレチックを派手なアクションで攻略していくシーンがあったりするのですが、流石にあのドレス姿でやらせるのはいろいろな意味で無理があると思いました。
ロングスカートのドレスでスライディングやってるんですから、あの世界のドレスは鉄でできているのではないかとさえ思います。
スマブラ時代から割りと無茶苦茶なアクションしていたので、今更と言えば今更だとは思いますけどねw
個人的に思った難点
基本的に文句のつけようがない映画だと思いますが、一つだけ難点に感じてしまった点があります。
それはピーチ姫の顔グラ。
マリオもルイージもそれ以外のキャラのほとんども、別に顔に違和感は無かったのですが、ピーチ姫と若干一名のモブ女子も、目がかなり大きくかっぴらいていて、不気味の谷を少し超えてしまっている印象がありました。
マリオと言えばほとんどアクションゲームなので顔グラを細かく見ることなんてほとんどないし、静止画だとむしろ任天堂らしいなと思えるグラなんですが、いざ映像として動いているところを見ると、悪い意味で人形のように見えてしまったので、ちょっときつかったです。
静止画で見るのと動くところを見るのとでは違うんですなぁ~・・・。
まとめ:ジェットコースターのような映画
今後色々な感想がアップされていくことと思いますが、私が素直に感じたのは、やはりジェットコースターのような映画というところでしょうか?
とにかく展開がスピーディーで、退屈なシーンが一切なく、飽きることがない。
何よりゲームと映画の境界が曖昧な独特で奇妙な感覚を味わわせてくれる。
任天堂が常々心がけている高いクオリティを、映像でも魅せてくれたように思います。
全年齢・全世代が見て楽しめる映画だと思いますし、見て損のない映画だと思います。
よほどのマリオアレルギーで無ければおすすめできる映画だといえます。
というわけで今回はこのへんで!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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