こんにちはロクメガです。
皆さんはすでに発売されているロックマンの漫画、ロックマンさん&ロックマンちゃんを買われたでしょうか?
私も買いました!
今回はこのロックマンさんという漫画、第一巻の感想を述べていこうと思います!
ロックマンちゃんについてはまた別の機会に。
ちなみにシナリオは河田雄志先生、作画は行人先生のようです。
また、今回は著作権に配慮し、漫画の内容のスクショ等の画像掲載は自粛します。
※このブログではロックマンに関する記事を多く投稿しております。
※記事一覧は下記のリンクからどうぞ。
大まかなシナリオ
これまでのロックマン漫画は、原作のロックマンの戦いや物語を漫画に落とし込むという作り方がされており、一言で言えばストレートにロックマンの物語をそれぞれの漫画家さん達が描いていました。
言ってみれば王道的な作り方をしていたように思うんですね。
しかし、本作のシナリオはいろいろな意味で大胆な物となっています。
まずロックマンという作品なのに、ドクターワイリーはすでに隠居して世界征服をやめてしまったという設定。
初代ロックマンシリーズは一貫して首謀者がドクターワイリーで、それ以外に明確に自らの意思で世界征服をしようとした存在はいなかったので、ロックマンが戦うべき敵は最初から存在しないことになります。
そしてロックマンとロールちゃんはバージョンアップ可能な多目的お手伝いロボットと言う本作オリジナルの設定が追加されて、人間と同じように見た目が成長していきます。
そしておそらく20歳を越えたあたりの、おとなになった姿のロックマンとロールちゃんが物語を動かしていくわけですね。
本作の表紙をみて、この人誰? って思った方もいるかも知れませんが、彼が間違いなく本作でメインで動くことになるロックマンです。
もともとギャグ漫画と聞いていただけに、この姿のロックマンでギャグ漫画ってどうなるんだろう? と割と真面目に疑問に思っていました。
というか初めてこの姿のロックマン見たその時から、ギャグにしか見えず、一体何をやるつもりなんだと? と固唾を呑んで連載開始を待っていた記憶があります。
この世界のロックマンは何するの?
では平和になったこの世界に置いてロックマンは何をするのか?
帯の煽り文を見てみましょう
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
おとなになったロックマンが戦うのは・・・日常!?
おとなになったロックマンが見つめるものは―――――――
現実との戦いが始まる!
ドクターワイリーを倒し、平和になった世の中でロックマンが見たものは!?
日々の生活に奮闘するロボットたちとの、時にビターなシリアスコメディ!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
とまぁ表紙や帯を見ただけでは全く想像がつかないことが書かれています。
実際私も第一話を見た時、物語の方向性がつかめず、軽く混乱したくらいです。
要約すると本作はロックマンの世界が平和になって、ロックマンが大人になったらどんな風に生きていくのか?
を描いた物語だといえます。
要するにIFのストーリーなんですね。
ロックマンの世界で日常を描いた作品はありが先生のロックマンメガミックスでも行われましたが、ドクターワイリーという敵役を完全に排除した上での平和な世界を描いたのは本作が初かと思われます。
ロックマンとロールちゃんはそんな世界でライト歯科クリニックの歯科医師として働いており、かつて戦ったボスや仲間達と様々な会話をしていくというものになります。
ロックマンとロールちゃんというキャラを通してドクターワイリーの世界征服が終わったあとの世界を見ていく・・・そんな風に考えればだいたい間違ってはいないかと思います。
床屋に転職したカットマン、
神社の御神体になった(!?)ウッドマン、
youtuberとして活躍し始めたタップマンなど、
ボスたちはどれも本作独自の性格付けと職業についており、どのボスがどういうふうに登場するのかを楽しめるといえます。
基本ロックマンのすることは、彼らボス達の悩みや相談を聞いて、助言するといった内容になっており、大人の世界で彼らの悩みを解決する・・・みたいな役割になっています。
作者のお気に入り? エンカ―
ガッツマンがロックマンと友達として行動をともにすることが多かったり、ほとんどのボスが一話限りのゲスト出演だったりするパターンが多いなか、エンカ―だけはなぜか特異なポジションを与えられています。
この漫画では実に大胆な変更点が加えられて読者を楽しませてくれますが、エンカ―はメットレス状態で登場。
やたら格好いいイケメンとして描かれます。
【ロックマンさん】8話
本日はロックマンさんの更新!
なぜならオレはロックマンキラーだからだ!
大人になった #ロックマン が見つめるものとは──!⇒https://t.co/ktdq1p00x7 pic.twitter.com/ODsm7IDor2
— ヤングエースUP公式 (@youngace_up) September 1, 2021
メットを被ることもあるけど、かぶらずに会話していることの方が多い印象。
彼はロックマンキラーとして生まれたことから、ロックマンを倒す・・・という闘争本能に突き動かされているキャラとして登場します。
しかし平和になったこの世界でロックマンと戦うにはこれといった理由はなく、自分の存在意義にひどく思い悩むキャラとして描かれています。
深く思い悩むキャラクターとしてみるなら、ロックマンXのエックスも設定上似ていますが、ある意味エックス以上にそのキャラ性が反映されているように思えます。
おそらく彼だけが現在のところロックマンワールドオリジナルボスであることから、このような特殊な立ち位置に置かれているのだと思います。
実際クイントはもちろん、パンク、バラード、スペースルーラーズといった、ワールドシリーズ出身キャラは今のところ登場していなかったりします。
ワールド出身ボスはそういう立ち位置で今後描いていくのではないかと思います。
ロックマンと共闘したり、ライト博士の護衛の任務についたり、現時点で本作登場キャラクターの中で最も大胆な改変を加えられているキャラクターと言えます。
ある意味本作におけるロックマンのライバルポジションのキャラと言えるかもしれません。
なにげに彼が今後どうなっていくの、なかなか見ものと言えるでしょう。
バトル漫画化も近い??
第一巻の終盤ではロックマンとガッツマンが戦うシーンが出てきたり、WEBで連載されている最新話では、ロックマンがかつてのロックマンのスーツ姿になるシーンも出てきています。
コメディ要素を交えながらも少しずつこの世界における、新たな戦いが始まろうとしているようで、再びロックマンは戦うかもしれないというお話になりつつあります。
確かにロックマンがあの姿で格好良かったのは、子供の姿だったからっていうのは我々プレイヤーとしても否定出来ないことです。
等身大のデフォルメ弱めの普通のキャラがあのスーツ姿になったら、凄い違和感になるのは想像に固くありません。
このことを考えると海外のアニメ、Megamanのマッシブなデザインは、なかなか優れたデザインだったのではないかと思ってしまいます。
あまり激しいバトルの方向に言ってしまうと独自性を失って、ただのバトル漫画と化してしまうので、あまりそういう方向には言ってほしくない気もしますが、何にせよ今後の物語には期待したいところです。
まとめ
語りたいことは色々ありますが、このあたりでまとめに入ろうと思います。
本作はドクターワイリーが世界征服をやめたあとの世界を舞台に、大人になったロックマンの目線で、ロックマンの世界を見ていく物語と言えます。
本作のロックマンのキャラクターももともとのロックマンのイメージを壊すことなく、等身大の主人公として描かれていて、非常に好感触です。
なにげにロックマン&フォルテのCDデータに存在している小ネタから設定や関係性が作られているキャラクターもおり、本作がただ単に、ロックマンの名前を借りただけの別物にはなっていないことがよくわかります。
大胆な変更点こそありますが、少し渋くビターな社会派なロックマンとみなすことはできることでしょう。
作風ゆえに人を選びかねないところはありますが、私は好きです。こういうのw
何よりロックマンの世界観を、日常の目線で見ることができた漫画や作品はほとんど存在しないので、貴重な作品であるといえます。
ギャグ漫画として描いているみたいですが、ゲラゲラ笑って楽しむというタイプではなく、しっとりとした面白さがあるのではないかと思います。
週一の更新、単行本に18話収録なので、単行本化のペースは遅いですが、今後もこの作品を追いかけていきたいと思います。
連載はこちらのヤングエースUPで行われておりますので、お時間ある方はご覧くださいませ。
というわけで今回はこのへんで!
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメントを残す