皆さんこんにちはロクメガです。
ロックマンエグゼといえばフォルテを思い出す方は多いのではないでしょうか?
残念ながら私はリアルタイムでロックマンエグゼを追いかけていた世代とは少しばかり違うのですが、最近はカプコンチャンネルさんが配信しているアニメ版ロックマンエグゼなどのお陰で、エグゼ版フォルテがどういうキャラなのかおおむね把握できました。
そして2Dロックマンが好きなプレイヤーのフォルテといえばやはりSFC時代のフォルテが思い浮かんで来てしまう自分がおります。
なので、今回はフォルテ.EXEの元ネタとなった、さしずめ元祖フォルテについて少し語りたいと思います!
#このブログではロックマン関連記事を多数投稿しています。
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ロックマンエグゼのフォルテ
まずは簡単にロックマンエグゼのフォルテから、ネタバレに可能な限り気を使った上で振り返ってみることにしましょう。(初見の人いますからね本当に)
ロックマンエグゼのフォルテと言えば、
第一作目=隠しボス
第二作目=シナリオにちょっとだけ関わったあと隠しボス
第三作目=シナリオでガッツリ絡む。
第四作目以降=理由を変えて恒例の隠しボス化
といったところでしょうか?
改造カードを使わなければ戦えなかったり、戦うために膨大な時間が必要だったりするので、残念ながらシナリオを追いかけるだけで精一杯だった頃は、全てのフォルテに出会えたわけではありませんでした。
しかし、フォルテの人となりといったものは理解できたように思います。
漫画版では最後までロックマンと死闘を繰り広げ、最近発売された、鷹岬ロックマンSSRでは、大分人間や生みの親に対し、理解を示しているようでした。
彼の生みの親である○○○○博士と、エグゼ版ワイリーとの関係性は元祖フォルテよりもやや複雑な物となっており、物語に大きく関わるロックマンエグゼ3では、なかなか面白い人間ドラマを見せてくれたように思います。
ロックマンエグゼ3は聞いた限りだとシナリオ面での評価がずば抜けて高い作品であるときいておりますが、正直私もシナリオ面での傑作は3であるかなと思います。
その理由の一つに、フォルテが満を持してシナリオで活躍してくれていることが、一つの要因になっているように思います。
アニメでの活躍についてはこちらの記事のほうが詳しいですが、ネタバレ注意です。
ちなみにアニメの声優さんは根本恵子さん。
ロックマン7 宿命の対決(1995年)
それではここから元祖フォルテこと、スーパーファミコンのロックマン7から登場したフォルテをまずは語っていきましょう。
コンテンツが登場した時系列に沿って話していきます。
ロックマン7では、オープニングステージにて初登場。
勝っても負けても進むオープニングステージのボスとして、ゴスペルともどもロックマンに自己紹介。
エグゼでのゴスペルと言えばエグゼ2に登場したアイツまたはアレですが、こちらのゴスペルはロックマンのラッシュと同じ立ち位置のサポート・合体メカとしての立ち位置となっています。
この説明だけでエグゼファンならばアイツを思い出し「あ~なるほど~!」と思うのではないでしょうか?
このときはドクターワイリー打倒のために戦っているとロックマンに話して、オープニングステージを去ります。
その後シェードマンステージにて、怪我をしているところをロックマンに発見され、ライト博士の元で修理を受けることになります。
しかし、実はフォルテはワイリーが作ったスペシャルワイリーナンバーズで、8ステージ全てを攻略すると本性を表し、なんらかの設計図(スーパーロックマン?)を奪ってワイリーの元へ帰還。
その後ワイリーステージ1で合体していない通常のフォルテ、ワイリーステージ2でゴスペルと合体したスーパーフォルテ、それぞれ一回ずつ計2回戦うことになります。
その後ワイリー基地が崩壊する中、ワイリーを救出して去っていくことになります。
ロックマン3に登場したブルースが敵とも味方とも付かない役回りのキャラだったのに対し、明確にロックマンと敵対することを表明したキャラクターとなりました。
ロックマン パワーバトルファイターズのフォルテ(95年・96年)
後にアーケードゲームとして展開された「ロックマン ザ・パワーバトル」及びその続編「ロックマン ザ・パワーファイターズ」にも登場しました。
この2作品で初めてフォルテを操作キャラクターとして操作できるようになりました。
このときの声優さんはとべこーじさん
ボス戦のみで構成された本作においてもシナリオはある程度あり、エンディングではワイリーの言うことをあまり聞かず、自分一人で十分というキャラづけがなされました。
この二つのアーケード作品のプレイアブルキャラクターには、全員下ボタンを押しながらジャンプボタンで何かしら素早く移動することができるのですが、彼の場合はロックマンXのようなスピードで跳躍気味に動くという独特の挙動が生まれました。
またパワーファイターズでは独自の技としてクレセントキックという技が追加。
さらなる個性の開拓に成功したと言えるでしょう。
ちなみにこの2作品は、カプコンアーケードコレクション2に収録されているため、Switch版で400円で遊ぶことが出来ます。
気が向いたら手を出してみると良いでしょう。
また本作のネオジオポケットバージョンも存在ます。
操作性やエンディングはほぼ同じ、携帯機への移植作品となっています。
こちらもニンテンドースイッチでネオジオポケットセレクションの一つとしていつでもプレイ可能になっているので気が向いたらプレイしてみてもいいかもしれません。
ロックマン8 メタルヒーローズ(1996年)
ロックマン8のオープニングアニメでいきなりロックマンと戦闘しているところから登場。
前作では割りとクールなライバル感を出していたのですが、本作で血気盛んにロックマンを破壊し、自らの強さを誇示するというキャラがより強く確立されました。
その後宇宙より飛来し、ワイリーが回収した未知のエネルギーを取り込み、再びロックマンに戦いを挑みます。
ちなみに7の頃より弱い・・・なぜ・・・?
このときの声優さんはロックマンエグゼStreamにて西古レイを演じた檜山修之さん。
勇者王で有名な方ですねw
本作における出番はこれだけ。
本作のキャラ付けの影響か、後にありがひとし先生が書かれた漫画、ロックマンメガミックスのフォルテはこのフォルテをさらに誇張したキャラクターとして描かれることになりました。
ロックマンメガミックスのフォルテ
ここからはありがひとし先生が執筆された漫画、ロックマンメガミックスのフォルテについて語ります。
戦士の休日
ロックマンメガミックスは基本ゲームの後日談形式の漫画だったのですが、この頃後日談スタイルをやめて、フォルテとロックマンの最初の戦いから描かれることになりました。
そして本作はロックマン5の後日談にフォルテの存在を足したようなエピソードです。
この回では遊園地で休日を楽しんでいたライトナンバーズ及び、遊園地でアルバイトをしていたロックマン5のボス達を相手に、ややギャグが入りつつも、
人間に庇い立てするくらいなら自分が殺す。
といった過激な考えや行動を見せつけその残忍さをアピールしました。
ちなみにこの時ロックマン5のボス達は遊園地のアルバイターだったので、フォルテの行動を見過ごすことは出来ず、逆に彼らがフォルテと交戦するという、ゲームでは見れない活躍を披露してくれましたw
このエピソードは1997年発売のボンボンKC版、第一巻に収録され、現在では最新の復刊版、ロックマンメガミックスVOL2で読むことが出来ます。
パワーバトル(新装版で戦士の宿命に改題)
ロールちゃんを人質にしてロックマンをおびき寄せて戦うという割りと外道なことを堂々と実行に映します。
ロックマンに本気を出させた上で戦いたいがゆえにわざと怒らせる・・・みたいな行動を取ったようです。
しかし、ロールちゃんを救出したブルースの
「本気になったロックマンにお前ごときでは勝てない」
というセリフに逆上し、本気を出させるために街を燃やすという暴挙にでました。
そして「本気になったロックマン」と戦いを繰り広げることになりました。
勝ったのか負けたのかはよくわからないまま終わりましたが、とりあえずロックマンもフォルテも死ぬことはありませんでした。
このエピソードは1997年ボンボンKC版第一巻に収録され、現在では最新の復刊版、ロックマンメガミックスVOL2で読むことが出来ます。
史上最大の敵
物語の本筋がロックマン6とロックマン第一作目に登場したとあるボスをメインにしているため出番は少なめ。
この物語の一連の出来事はパワーアップのためのチューニングマシンに入って眠っていた間に起きたことのようです。
何故か新宿の街の破壊工作にいそしむロックマンの存在を探知して目を覚まし、スーパーフォルテとなってロックマンと激闘を繰り広げました。
最後にはとあるボスの自爆で戦闘不能になったのか、ワイリー基地へと戻っていきました。
このエピソードは1998年ボンボンKC版第一巻に収録され、現在では最新の復刊版、ロックマンメガミックスVOL2で読むことが出来ます。
ロックマンバトル&チェイス(1997年)
ロックマンシリーズのお祭り作品にして最初で最後となったレースゲーム、ロックマン バトル&チェイスでは、プレイアブルキャラクターの一人として抜擢。
ロックマンのラッシュロードスターと全く同じ能力を持った、ゴスペルダークスターにて、ロックマンに対抗するために出場しました。
この時のエンディングにて、負けることが嫌であると同時に、戦いに虚しさのような空虚な気持ちを感じているようなセリフが伺え、戦いに対する考えに変化が生じているように思います。
このゲームは現在ゲームアーカイブスで遊ぶことができます。
ロックマン&フォルテ(1998年)
スーパーファミコン最後のソフト、ロックマン&フォルテにおいて、最初から最後まで操作できるプレイアブルキャラクターとして操作できるようになりました。
これまでのフォルテはロックマンより連射が聞かない代わりに、太く長いバスターやチャージショットを打っていたのですが、それだと差別化が足りないと判断されたのか、逆にボタン押しっぱなしによる超連射バスターを下を除く7方向に打てるという新たな操作性のキャラを確立。
さらにダッシュ移動可能、二段ジャンプありと、のちのロックマンX4以降のゼロとロックマンをやや折衷した感じになり、以降この操作性はフォルテの個性となりました。
しかし、敵として暴れていた頃ほどの多様な攻撃方法は流石に持ち合わせておらず、ゴスペルとの合体は空を飛ぶ手段としての登場にとどまりました。
本作でフォルテとロックマンが出会うことはないためロックマンに対してどのような思いを抱いているかは不明ですが、自分がなぜロックマンに勝てないのか? という疑問を抱いているように思います。
また、
「ロボットの方が人間より優れている」
というキングに対し、
「自分達を作ったのもまた人間だ。」
と返すなど、フォルテなりに人間に対して思うところがあったようです。
このゲームは現在遊ぶとなるとSFC版かゲームボーイアドンバンス移植版を入手しなければなりません。
ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者(1999年)
後にバンダイがカプコンから許諾を経て制作した、ワンダースワン版ロックマン&フォルテにも当然ながらフォルテは登場。
フォルテの性能は上述した通りの性能に準拠しているものの、連射速度が手動で連射したほうが速く、彼自身が会話をするシーン自体がほぼないためキャラの描写にはあまり期待できません。
ただ、このゲームロックマンとフォルテで特殊武器を別々のものにするという本家シリーズで今までやったことのない試みがなされています。
そのさいフォルテ専用特殊武器として登場したドップラーアタックは全シリーズぶっちぎりの最強武器として名高い(?)存在となりました。
ロックマンで最強武器議論ってあまり聞くことは無いかと思いますがそれは、主にこれが理由かもしれません。
現在このゲームは実機以外でのプレイ方法が存在しないゲームとなります。
出月こーじ先生のフォルテ
ロックマン8及びロックマン&フォルテは出月こーじ先生によってコミックボンボンで連載されました。
残念ながらロックマン8の方ではほとんど出番がなく、ざっと読み返しても出番は2,3回程度にとどまっていたかと思います。
しかし、ロックマン&フォルテでは主人公の一人になったことから、大幅に出番が増強。
最後の決着はロックマンが決めるのはシリーズ主人公が彼だから仕方がない部分ではありますが、フォルテは負けず劣らずの個性を放っており、恐らくありが先生の漫画よりも生き生きとしているといえます。
実際出月先生の脳内でも、暴れ狂う彼をコントロールすることが好きだったらしく、復刊版ロックマン&フォルテの背表紙や裏表紙は彼がでかでかと載っていたりしますw
後に書かれたロックマン10のブックレットでもフォルテが主役のバージョンの漫画を書いているし、あとがきでもこのように書かれています。
ロックマンが気を使うキャラである対象に、フォルテは実に動かしやすいキャラであった。多少無茶なことでもフォルテなら押し通せる個性の幅があったのだ。だが強さだけを表すのではなく、あくまでやんちゃな悪ガキであることにこだわって書いた愛すべきキャラだ。
ネームという森に迷い悩んでいるとフォルテがきて、勝手に暴れまわるんだ。樹をなぎ倒し、岩を蹴飛ばしてずんずん進む。なんとも楽なもんで、出月は切り開きたい方向に彼を誘導するのが仕事だった。
ありが先生のフォルテは破壊を楽しむデストロイヤーな感じだったのですが、出月先生のフォルテはありが先生ともまた微妙に違っていて、それでいて非常にいきいきしているので、読み進める上で最も楽しかったフォルテと言えるかもしれません。
ロックマン&フォルテは現在復刊されていて、いつでも読むことが出来ます。
ロックマンギガミックス(2007年)
後に完全新規描き下ろしのロックマンギガミックスが刊行され、こちらでもフォルテは大暴れしていました。
バーニングホイール
ロックマンバトル&チェイスとロックマン7を題材に制作されたこのエピソードはギャグ色が強めの作品となっていて、ありが先生のロックマンとしては、非常に珍しいギャグをやるフォルテが見れます。
最初はワイリーともどもブラックフォーローダーというモブマシンに変装していたのですが、コソコソすることに耐えられなくなり、変装を解いてロックマンを倒しに行きます。
正面からラッシュバイクに乗ったロックマンに戦いを挑むものの、あっさりすれ違ったあげくシシトラックに激突。
その後ライトットのトラックに乗り込んでライトットをぶん殴りながら延々とコースを走り続けるギャグを最後までやり続けましたw
白い悪夢・暗黒の月・光る明日へ
ありが先生のロックマン漫画シリーズ最終作となるギガミックス後編の物語。
3つのエピソードで一つの長編となっています。
ロックマンワールド5を下敷きにしたこの物語は、宇宙より謎のロボットが飛来するわけですが、序盤でチョップ一発でフォルテは撃沈。
その後終盤、超エネルギーの結晶を使ってパワーアップを果たし、単騎でスペースルーラーズに戦いを挑みに行くことになります。
サターンを倒してそれ以降はエピローグに映るという形で出番を終えます。
これがありが先生が漫画で描いた最後のフォルテになりました(私の知る限りでは)。
ロックマン10 宇宙からの脅威
久しぶりに制作された本家ロックマンのナンバリング9番目に続く、ロックマン10ではDLCキャラクターとして登場。
なにげにファミコンドットのフォルテを操作できる唯一の作品となります。
性能はロックマン&フォルテに準じており連射力が高いバスターになっていますが、二段ジャンプは流石になくなりました。
また連射力が優れているからか攻撃力も落とされています。
それでもスライディングのようにダッシュできる点は健在で全然強かったりします。
ロックマン10は現在ロックマンクラシックスコレクション2でプレイすることが出来ます。
ロックマンXDiVE
ロックマン7時代のチャージショットを使うフォルテ、
ゴスペルと合体したスーパーフォルテ
ゴスペルと一緒に戦うフォルテ&ゴスペル
と3種類のフォルテが登場しました!
ちなみに全員使ったことありますが、どれも性能は独自のものとなっていて、それぞれ別の強さがあるかなと思います。
残念ですが対戦で使い込んでいないので事細かく語れるほどではありませんが、ロックマンのライバルとして極めて強いキャラクターとして登場してくれた事自体は嬉しく思います。
最初のフォルテが出た頃はまだガッツリこのゲームをプレイしていたので、一番使い込んだのはノーマルフォルテということになるでしょうか?
団子のような三段チャージショット、好きな発想でした!
個人的にロックマン7の頃のようなチャージショットの存在するキャラクターになってくれたのは嬉しい限りです!
ちなみにこのときのボイスはアニメ同様、根本恵子女史のボイスとなっていて、檜山氏の演技を聞きたかったプレイヤーには不評となってしまいました。
彼の性能についてさらに詳しくは、ロックマンXDiVEのウィキを御覧ください。
XDiVEは2023年4月時点でサービス継続中となります。
ロックマンちゃん
2023年4月現在でも連載中のロックマンちゃんにも登場。
ロックマンがロックマンらしさと純粋さを強調したキャラクターなら、フォルテはわがままな部分を強調したキャラクターとして活躍しています。
ランファント遺跡編では、終始ボケキャラを担当。
終始周囲のキャラを振り回すキャラクターとして読者を笑わせてくれますw
ちなみにロックマンさんではまだ登場していません。
まとめ:やんちゃな悪ガキ兼デストロイヤー
ロックマンエグゼのフォルテと比べると描かれた期間が結構まばらで漫画を描いた先生も複数存在するキャラクターだったりします。
描かれ方は出るたびに若干変化していますが、最終的には製作者や漫画家先生によって変化の幅が広く、出月先生があとがきで仰ったように非常に動かしやすいキャラクターになったように思います。
見た目のデザインこそそっくりですが、フォルテ.EXEがあまり多くを語るキャラではなかったことを考えると対称的なキャラクターだったと言えたかもしれません。
ただこちらのフォルテはいまいち煮え切らないキャラクターにもなっていて、フォルテ.EXEとはまた違った苦悩を抱えたキャラクターでもありました。
これからEXEをプレイする人も初代シリーズをプレイする人も、両方のフォルテを見比べてみると面白いかもしれません。
というわけで今回はこのへんで!
最後までお読みいただきありがとうございました!